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COLNAGO(コルナゴ) C64フレームセット ロードバイク 入荷しております。

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COLNAGO(コルナゴ) C64フレームセット入荷しております。

COLNAGO(コルナゴ) C64フレームセット入荷しております。

2022/07/29

今回はCOLNAGO(コルナゴ)のフラッグシップモデル C64 ディスクブレーキ仕様 フレームセットのご紹介です。

ハイエンドモデルとフラッグシップモデル、同一視しがちですが、厳密には少し方向性が異なるものだと思っています。ハイエンドモデルは〝上級者が扱うことを想定して製造したモデルを指して使われる製品〟です。

ロードバイクではトップレーシングモデルを指す事が多いように思います。
要するにグランツールに投入されるバイク、2022年におけるCOLNAGOのハイエンドはV3-RS。

対してフラッグシップモデルは旗艦の名の通り〝メーカーの製品群の中で象徴的存在となる製品〟です。
COLNAGOではCシリーズがこれに当たります。カタログの1ページ目を任されたモデル、
ブランドコンセプトや理念と言い換えてもいいと思います。

多くのブランドはハイエンドとフラッグシップの2つをトップレーシングモデルが兼任します。
これはこれで正しい姿だと思います。トップレーシングモデルをアイコンとした方が合理的ですし、
何より分かりやすい。訴求はブレない方がいいに決まっています。

が、しかし、最高性能と最高級を分けて用意するのは非常にリッチだ。と私は思います。
オルトレとスペシャリッシマが分かれて存在するビアンキなんかにも同じ気配を感じますね。
なんだかんだでイタリアンブランドが愛されている理由はこういった部分の熱量にあるのかも。

画像はフレームサイズ480S 適応身長は170㎝前後(目安です)

その他サイズ・カラーは下記からご確認頂けます。
 

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カラーはRED部分が艶有り、BLACK部分が艶消しです。個人的に赤×黒って定番カラーではあるものの、何気に配色バランスが難しいと思っているんですが、綺麗にまとまってますね。
黒ベースに赤じゃなくて、赤ベースに黒なのが良いのかな。
細かいスペックはこちら

 

ひと昔前はロードバイクのデザインって結構、多種多様だったように思いますが
近年の(特にハイエンドの)フレームデザインは、基本的に性能から逆算された、現時点での最適解が採用されます。
UCI規定に接触しない範囲内で、出来る限り空気抵抗とバーティカルコンプライアンスを両立させた「勝利の為の造形」です。

某ワールドチームや業界を牽引するようなビッグメーカーの提唱してきた、「マージナルゲイン」という、
僅かな効果しか見込めないような小さな施策を積み重ねることで、大きな成果を得ようとする考え方。
各チューブの造形やワイヤールーティング、僅かなスペースにダンパー類を仕込むなど
一か所一か所は1%未満の向上でも、それが積み重なると無視できない性能差となります。
(フレームの話からは少し外れますが、ベアリングをセラミックに交換するカスタムなんかもこの類ですね、
例えばBBだけ変えても実感しにくいですが、ホイール、プーリーなんかまで変えるとけっこう体感可能な差になります。)

なので、実戦的なグレードのフレームデザインというのは各メーカー似てきます。有効な形状は決まっているからです。
さらに重量面での優位性を考えると塗装はマット一択、ロゴもデカールの方が軽い。
となると個性やデザインを入れるなら性能を少し諦めるしかない。しかしそのこだわりと妥協はハイエンド帯に許されるのか?
みたいな美学的なジレンマも起きるでしょう、それでなくとも現実的に費やしたコストを考えると、選ばれなかったら大変です。
そんなこんなで、奇しくもそっくりさんカーニバルの開催を許してしまうわけです。
各社の主力モデルを並べた時、ロゴを隠せばビギナーには多分、どれも一緒に見えます。

つまり、コンピューター解析の技術の進歩によって、「効果的であるかどうか」が最優先の、
性能のためのデザインに、感覚的なデザインは駆逐されつつあります。

上記のような設計思想のモノコックフレームが全盛の時代において、頑なにラグフレームという伝統を残すCシリーズ。

現代のロードフレームにおいて、モノコックにしない機能的な理由というのは無いので、単純にラグドはロマン枠です。
Cシリーズも「勝利を追求した」という枕言葉が紹介文に付いてくるように、基本的には競技志向なものなんですが、
まあ、それは上位モデルであれば当たり前に持っている性能というか、そもそも速く走れるのは大前提ですしね。
本当の狙いは、どんどん味気なくなっていくフレーム造形を憂い、その美しさや、伝統的な佇まいをもって改めてロードバイクの
「道具を越えた魅力」を感じて欲しい。という思いのこもった製品なんじゃないかなあと思っています。
思いのこもったなんて綺麗な言葉でまとめるのなんか違うかも、狂気と執念ですね。

フォーク後端の段差は(空気の整流効果があるのかも知れませんが)恐らく、単純にデザインだと思うのですがフォークの形状そのものはカムテールで近代的。

シートポストからシートチューブにかけてもD型シェイプのいわゆる「今の形」で要所はしっかり押さえているんですけどね。

塗料ってイメージよりも重いので、綺麗な塗装って重量面でのカタログスペック合戦に不利なんです。

これはデザインにも商品価値を置いているブランドが苦戦する部分で、塗装を簡素にすると従来のファンにがっかりされるし、
しっかり塗ると他社と重量で比較されて重いといわれるしと、針の筵なんですよね。いたたまれない。

と、思いきや
そんな事はお構いなしに、中途半端に日和らずやりきっているのがCOLNAGOのカッコいいところ。
工夫をこらして軽量化した分が、この美しい塗装で丸ごと帰ってきている感は否めませんが笑
凡百のフレームとは比べるまでもない色気がある。(言い切って大丈夫…?)

ちょっと長くなりましたが、最後に
効率やコストパフォーマンスとさほど接続されていない、目的と手段を直通で繋ごうとしていない優雅さ。
それがラグジュアリーなバイクの良さなのかなと最近思うようになりました。

COLNAGO(コルナゴ) C64フレームセットのご紹介でした。

では!

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