ストイックな世界観に疲れてきたあなたへ。
2022/04/13
一過性の再ブームに留まらず、文化として根付きそうな日本のオフロードバイクシーン。個人的に気になっているのがベルギーブランドRIDLEY(リドレー)のグラベルバイク「KANZO(カンゾ)」シリーズ
そもそもKANZOとは何ぞやと、凄い風邪に効きそうですけども。
〝KANZOとは、中世に歌手そして詩人であったトルバドゥールの時代に遡る単語です。彼等は遠くまで旅をし、あらゆる種類の冒険を経験し、それを騎士の物語やラブストーリーにしました。
地元の村に戻ると、彼等はそこに住む人々に3つの異なるジャンルを使って自らの冒険を伝えたものでした。この中で最もよく使われたのが“kanzo/canzo”というジャンルでした。彼等の物語はコミュニティ全体の心を揺さぶり、人々は彼等の言葉ひとつひとつに聞き入ったのでした〟 RIDLEY公式より。
との事でした。思っていたよりもロマンティック、吟遊詩人的な人々のことですね。
このKANZOシリーズのラインナップを整理しますと。
・グラベルレース向けのハイエンドモデル、KANZO FAST
・マルチに使えるKANZO SPEED
・オフロード寄りのKANZO ADVENTURE
・エントリーのKANZO A
となります。
RIDLEY(リドレー)の製品紹介ページを眺めていて、自分で使うならADVENTUREかな…と思ってました。
SPEEDはなんだか、悪くないんだけどコンセプトが曖昧。万能と半端は背中合わせだ。
他3つは狙っているユーザー層がハッキリしているように見えます。
でもまあ、この「良くも悪くも中途半端な感じ」なモデルって自転車に限らずあらゆる製品で散見されますし、
そんなもんよと思って目が滑っていたのです、が。
見続けているうちに評価が逆転し、SPEED推しとなっています。今。
ですので本日はKANZO SPEEDのご紹介です。導入なっが。
RIDLEY(リドレー)はサイズ感が大きめなので1サイズ上方向にズレると言いますか、例えばRIDLEY(リドレー)のXSサイズは他社のSサイズ相当です。
平均身長が高い国だから?とまことしやかに囁かれますが、真相は謎です。
この、サイズの読み方がメーカー毎に微妙に異なる問題が、スポーツバイクの敷居の高さに繋がる原因の一つという気がしますね。
ただ、規格の統一って文句言うのは簡単ですけど、実際に行動に移すのは労力いるんだろうなと思います。時間と人(ようするにお金)が必要な割に利益がでるわけでもないでしょうし…すみません本題に戻ります。
XXS:適正身長 155㎝~165cm前後
XS:適正身長 165㎝~175㎝前後
S:170㎝~180㎝前後
※手足のバランス等でも最適なサイズは各人で異なります。あくまで参考程度にお考えください。
税込メーカ希望小売価格¥385000からのウエムラ価格¥269500! 手前味噌ですがお買い得だと思います。
Shimano(シマノ) GRX フロントダブル/46-30T
・オンロード50%、オフロード50%を走る事をコンセプトに設計されているそうですが、見れば見る程、本当にそうだな…というスペック。それなりに舗装路を快適に走って、それなりに未舗装路に入れる設定。が、しかしオンロードを早く走りたければピュアロードが欲しくなるでしょうし、オフロードが楽しくなればMTBが欲しくなるでしょう。良くも悪くもグラベルロードは〝そういう立ち位置〟ではあるのですが、一般的にグラベルロードはややオフロードに寄せた設計が多いので、(グラベルに求められるビジョンというか、魅力的に映るマーケティングはそちらだと思います。冒険…砂埃…自然の中での友との語らい…みたいな?憧れますよね!)グラベルバイクのど真ん中という訳でもありません。
・最近、無目的に乗りたいなと思う事が増えてきました。Stravaでの順位に一喜一憂したり、ロングライドの計画を立てて遠くに行くのももちろん楽しいのですが、他者との比較や自分自身の目標達成の可否を気にして走ると疲れてしまいがち。個人的に自転車はストレスを溶かす手段として考えているので、本末転倒になってきている節があります。
・目的がなければ原理的に負け得ないというのは誰の言葉だったか忘れましたが、何の為に走っているのかという問いの答えを留保しておく、いかなるゲームにも参加しないというスタンスは結構ありなんじゃないかと。
・いやまあ乗る側の気持ち一つなので、どんな自転車でもそれは実現出来るのですが、やはり純粋なロードバイクやマウンテンバイクには引力があり、跨ったが最後、自分なりに早く走らなければ、せっかくだからトレイルに入らなければ…と思ってしまいます。(私の場合は)
・特に目標を持たず、全行程を流すように走りたい時KANZO SPEEDは適任じゃないかな、と思います。良い意味で中途半端といいますか、どこでも浅く広く、何となく走れるけれど、どのシーンでも最適解ではない感じが良くて、頑張ってしまおうかなと脳裏によぎった時、バイク側が「本気になるなよ、楽しくいこうぜ」と言ってくれそうな雰囲気。これが今、いいなぁ~と思っています。
※いかにもな事を書いていますが、全て私の妄想なので悪しからず。
最近、日記みたいになってきている気が。
まあいいか、では!
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