MERIDA SILEX(メリダ サイレックス)のお話し。
2021/12/11
スポーツバイクのシーンがオフロードに回帰し始めているとは言われていますが、本当に良くグラベルロードを見かけるようになりました。峠を登っている途中で、グラベルロードに大量の荷物をバイクパッキングしたお兄ちゃん達とすれ違ってお互い挨拶したりします。キャンプ場が近いからキャンプツーリングしてるのかなーと思ったり。
今回のテーマはMERIDA(メリダ)のSILEX(サイレックス)シリーズです。いいバイクだと思うんですが、あんまり話題になってないな?と思ったのでご紹介。
MERIDAのバイクの特徴は「ペダリングフィールの良さ」にあると言われる事が多いです。この段階でもうすでに曖昧なんですが、私の解釈では、ある程度ラフにペダリングしても受け入れてくれるファジーさといいますか「懐の深さ」だと思っています。誰しもが高いワット数で正確にペダリングできる訳ではないですし、非常に現実的なモノ造りだなと。ただしかし、こういった感覚ってどう良いのか聞かれたところで「なんか踏みやすいんだよね~」という非常にふわっとした感想になってしまいがち。言語化が難しいのでプッシュがし辛いのです。推しを推したいが推せない。
良い商品は触ってみたらわかるさ、いい物は人伝手に広まるさ。といった牧歌的な時代は既に失われて久しい気がしますが、スペック表からは読み取れず、分かりやすくマーケティングに直結しない「人間が乗って動かした時の感じの良さ」が売りのメーカーから漂ってくる静かな熱量が私は好きです。ただ、クールな設計の末に生まれる、スペックに依って立つバイクの格好良さもわかるんだよな~!!皆さんどちらがお好みです?
MY2020-21 MERIDA SILEX+ (メリダ サイレックス) 8000-E
SPECです。
サイズ:47cm(S) 適応身長165~175cm
フレーム:SILEX CF2
フォーク:MERIDA SILEX CF2 FULL CARBON
クランク:Shimano GRX810 40T L:170mm(44/47)
BB規格:386
R.ディレーラ:Shimano GRX817
シフター:Shimano GRX Disc Di2
前後ブレーキセット:Shimano GRX810 Di2 Hydraulic disc
ギヤ:Shimano SLX 11-42T 11S
ハンドルバー:MERIDA EXPERT GR aluminium L:400mm(44/47)
ハンドルステム MERIDA EXPERT CW aluminium φ 31.8 -8°L:80mm
重量 8.7kg(S)
税込定価¥548900からのウエムラ価格 税込¥356785
650B×45㎜のロードプラス規格のワイドタイヤと、グラベル用コンポーネントGRX Di2を搭載の贅沢なモデル。そして軽いですね。
ヘッドチューブ長め&スローピング深めでMTB寄りのフレームが今っぽく、調べたところ同社のマウンテンバイクBIG・NINEのジオメトリを踏襲しているそうで。BIG・NINEもいいバイクだと思うんですが、話が逸れていきそうなのでまたそのうち…
11-42Tのスプロケットを装備、フロントが40Tですので最小ギア比は1を割り、斜度のきつい登りでも安心。オフロード系では標準装備となってきましたが、ワンバイのクリーンなルックスはやっぱり格好いいですね。
続いてはMERIDA SILEX+ (メリダ サイレックス) 6000
サイズ:50cm(M) 適応身長170~180cm
フレーム:SILEX CF2
フォーク:MERIDA SILEX CF2 FULL CARBON
クランク:SRAM Force1 38 L:172.5mm(50cm)
BB規格:386
R.ディレーラ:SRAM Force1
シフター:SRAM Force1 HRD
前後ブレーキセット:SRAM Force1 HRD Hydraulic Disc
ギヤ:SRAM PG-1130 11-42 11S
ハンドルバー:MERIDA EXPERT GR aluminium L:400mm(44/47)
ハンドルステム MERIDA EXPERT CW aluminium φ 31.8 -8°L:80mm
重量 8.9kg(S)
税込定価¥394900からのウエムラ価格 税込¥276430
フレームそのものはSILEX+8000-Eと同じで、こちらはSRAMのメカニカル&油圧DISC組。
さすがSRAMというべきか、メカニカルなのにDi2組に迫る重量。SRAMのMTBラインの1×システムをベースにROAD用として開発されたSRAM Force1で組まれています。
個人的にロードバイクもマウンテンバイクも乗るのですが、「乗りたいけど乗りたくない日」が存在します。何を言っているのかわからないと思いますが、結構みなさん心当たりあるのでは?要するに「しっかりとサイクルジャージを着込み、ルートを引き、パワーメーターとにらめっこするようなライドをする気力がないが、恐らく乗ってしまうとそうせざるを得ないだろうな…」というような日。これはロードの場合ですが、MTBの場合は、「せっかく乗るのだからトレイルに入らなきゃいけない気がする…」みたいな状態です。そういう日にうってつけじゃないかと思うのがグラベルだと思っていて、アベレージを気にするようなバイクではないし、がっつり山の中に入る程オフロード特化ではない、良い意味での半端さが心を軽くしてくれる。アップライトなポジションに(つけるかどうかは個人差ありますが)沢山のBAG類の付いたバイクの何とも言えない緊張感の無さ。これが良い日があると思います。
うん?なんか前も書いた気がしますが…そういった日にもグラベルはいいと思うよ~というお話しでした。
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